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まち・ひと・茅ヶ崎の煌き

イサム ノグチ

少年期を茅ヶ崎で過ごした彫刻家、造形家などきわめてユニークな芸術家

イサムノグチ
1904(明治37年)
~1988(昭和63年)

日本名:野口 勇、アメリカ・ロサンゼルスで、英詩人、小説家、評論家、俳句研究者である父野口米次郎、作家、教師、およびジャーナリストである母レオニー・ギルモア(アメリカ人)の子として生を受ける。彫刻家、画家、インテリアデザイナー、造園家・作庭家、舞台芸術家。日系アメリカ人。1987年(昭和62年)アメリカ 国民芸術勲章受章。1988(昭和63年)年勲三等瑞宝章受章

1907(明治40年)、イサムが3歳の時に母レオニーと来日し、米次郎と同居するが、米次郎は武田まつ子と結婚し、イサムは野口勇として、東京の森村学園付属幼稚園に通学する。その後、母子は米次郎の家を離れ「空気がきれい」と定評のあった茅ヶ崎に転居する。茅ヶ崎市菱沼の旧跡牡丹餅立場近くに住み、松林尋常小学校に通う。自然豊かな茅ヶ崎の事を晩年、振り返り「子供時代を、自然の変化に敏感な日本で過ごしたのは幸運だった。日本ではいつも自然が身近だった。僕のアーチストとしての開眼は茅ヶ崎で培われたものだ・・・」と語ってる。1915年の1学期間休学し、母親の個人教授を受けながら茅ヶ崎の指物師(さしものし狭義で家具職人のことを言う)について見習い修行していく。学校を卒業した後、単身1918年インディアナ州ローリング・プレーリーのインターラーケン校に7月に入学するが、8月に同校は閉鎖。エドワード・ラムリーが父親代わりとなり、C・マック宅に寄宿し、ラ・ポート高校に通学し、トップの成績で卒業する。茅ヶ崎では4軒の家を転居し、滞在は正味6、7年となる。

終戦後、1947年に「ノグチ・テーブル」をデザイン・制作。1950年に再来日し、銀座三越で個展を開き、その時丹下健三、谷口吉郎、アントニン・レーモンドらと知己になる。1年後岐阜市長の依頼で岐阜提灯をモチーフにした「あかり(Akari)」シリーズのデザインを開始する。同年、山口淑子(李香蘭)と結婚する(1955年に離婚)。 鎌倉の北大路魯山人に陶芸を学び、素焼きの作品制作。魯山人の邸宅敷地内にアトリエ兼住まいも構えた。1961年からはアメリカに戻り、ロング・アイランドシティにアトリエを構え、1969年にシアトル美術館にて彫刻作品『黒い太陽』を設置する。また、東京国立近代美術館のために『門』を設置する。この年香川県牟礼町にアトリエを構え、「あかり(Akari)」シリーズを発表する。1970(昭和45年)には大阪で行われた日本万国博覧会の依頼で噴水作品を設計。東京の最高裁判所の噴水を設計し、設置する。1984(昭和59年)からはニューヨーク・ロングアイランドのイサム・ノグチ ガーデンミュージアムが一般公開される。同年、コロンビア大学より名誉博士号を授与され、ニューヨーク州知事賞を受賞する。1年後に1986年開催のヴェネツィア・ビエンナーレ(第42回)のアメリカ代表に選出され、同年日本の稲森財団より京都賞思想・芸術部門を受賞、札幌市のモエレ沼公園の計画に取り組む。これは公園全体を一つの彫刻に見立てた「最大」の作品であったが、その完成を見ることなく1988年12月30日、心不全によりニューヨーク大学病院で没した。84歳。なお、真珠湾攻撃から約35年後の1977年に現在姉妹都市のホノルル市の市庁舎敷地内に設置する彫刻のコンペが行われ、ハワイの地を愛していたノグチにとって、このコンペを勝ち取れば監督としてハワイに訪れる口実となると考え(もちろんそれだけではないと思うが)嬉々としてこのコンペに参加した。現在完成した「スカイゲート」は高さ7.3m。ホノルルの海と山とに挟まれた低地の地形と気候に関与する彫刻としてデザインされている。

関連人物

  • 山口淑子(李香蘭)
  • 丹下健三
  • 北大路魯山人

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